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執筆者の写真小西勇輝

【キャディーから見た! 無名の野呂プロがレギュラーツアー18位になれた訳。】


野呂 涼


千葉県生まれ、東北福祉大学ゴルフ部出身。

僕と同級生で、同じ副キャプテンを務めた。


大学時代、1、2年の頃は成績もパッとしなかったものの、3、4年では、全国大学の個人戦は常連、そして、団体戦もレギュラーメンバーとしてチームを引っ張っていた。



そんな彼もプロになり、チャレンジツアーを主戦場として戦っていた中で、昨年5月、名だたる選手がひしめく中、激戦の予選会を突破し、ついにレギュラーツアーの出場権を獲得した。




ダイヤモンドカップ。

野呂プロにとっては、プロ初のレギュラーツアーとなった。

そこで、「俺のスイングや性格を1番知ってる勇輝に担いで欲しい」とプロキャディーのオファーを頂いた。


野呂のためならと、引き受け、共に戦うことを決めた。



初日、緊張もあったと思うが、飲まれることなく淡々とホールを消化し、この日71(+1)49位T。そして、予選通過がかかった2日目は生憎の大雨。

多くの選手がスコアを崩す中、野呂は攻めのゴルフを貫き、67(−3)順位を一気に伸ばし、15位Tとし、見事、予選を通過した。


この時点で、僕は「こいつは只者ではないな」と感じていた。


最終成績は、279ストローク(−1)18位Tだった。



プロ初のレギュラーツアーにしては上出来の順位だ。

ほとんどの選手が場の空気にのまれて、予選落ちする中、予選通過だけでなく、十分にトッププロに混ざって戦っていたのだから。


では、なぜそれまで無名だった野呂プロが、ここまで戦えたのか。


キャディーをしていた僕からみえたものを3つ挙げる。



まず一つ目に、

プレー中、自分だけの息抜き方法、リラックス方法を知っていること。


二つ目に、

自分で自分自身を鼓舞していたこと。


三つ目は、

初のレギュラーツアーであるにも関わらず、自分は挑戦者だはなく、トッププロと同じレベル、立ち位置であると思い込んでいたことだ。


これらは、アマチュアもトッププロも同じく、競技に出る選手全員に言えることだと感じた。



そして、これらが野呂のパフォーマンスを最大に引き上げたのだと、今だからこそ、そう感じる。



次回は、この3つについて、もっと具体的に話していこうと思う。

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