ゴルフの試合で勝つためには、どんな状況でも正確なショットを打つことが求められる。
ただ、「練習場で打てているショット」を「普段のラウンド」で出すのは難しい。さらに「普段のラウンドで打てているショット」を「試合」で出すのはもっと難しい。 緊張感の中、必要なショットを打てるかどうかがスコアを左右する。ショットの精度が勝敗を決める大きな要素だと気付いたのは、競技に出るようになってからだった。
僕がゴルフを始めた当初、「精度」という言葉にはあまり関心がなかった。ただピンを狙ってボールを遠くに飛ばし、少しでもカップに近づけることがゴルフだと思っていた。しかし、試合に出場するようになると、ゴルフというスポーツがただの飛距離勝負ではなく、「いかに狙ったポイントに正確にボールを運ぶか」が問われる競技であることを実感するようになった。
ティーショットでフェアウェイを外せば、その後のショットの難易度が跳ね上がる。ピンの位置によっては、わずかなミスがバーディーチャンスをボギーやダブルボギーに変えてしまう。これが、ゴルフだ。
2つめのホームコース「桜ゴルフ倶楽部」は距離が長く、フェアウェイが広いので、一瞬、「どこに打ってもいい」「ショットを曲げても簡単にOBにならない」だから簡単に感じる。しかし、目標物が無いため、自分でしっかりと目標物を設定して、攻略していかないとスコアーが出ない。イーグルレイクのような狭くトリッキーなコースより、ショットの精度が試される場面が多いかもしれないと感じている。
桜ゴルフ倶楽部の競技で、風が強い日があった。 ティーショットを打つ際、普段の練習場でのスイングリズムを維持することがいかに難しいかを痛感した。また、フェアウェイを外すたびにニラのように硬いラフや、砂がたっぷり入ったバンカーで苦しみ、改めて「精度の重要性」を突き付けられる結果となった。
小西プロからのアドバイスは「練習場では必ずターゲットを明確に設定して打つこと。漫然とボールを打つのではなく、フェアウェイやグリーンを想定し、狙うべき地点を細かくイメージして練習すること」だ。
具体的には、アコーディアガーデン・船橋では、レンジに目標となる5つのグリーンがあるので、それに10球ずつ打って、何球グリーンに着弾させられるか。それをカウントし、記録することだった。これを続けることで、ラウンド中でもターゲットに対する集中力が向上するという。
最近のラウンドで効果を感じたのが、セカンドショットの精度だ。例えば、ピンまで150ヤード、170ヤード、190ヤードの距離が残っても、ターゲットを明確に意識することでミスが減り、グリーンオンすることが増えた。 実際、イーグルレイクでの月例杯は18ホール中一度もOBを出さず、パーオン率は50%を超えてプレーすることができた。
ショットの精度を上げることでスコアが安定し、試合中の精神的な余裕にもつながった。
一方で、まだ課題もある。スピン量が多い僕のショットは、風の影響を受ける場面では、狙い通りにショットを打つことが難しい。風を読む力、そして状況に応じたショット選択の柔軟性を磨く必要があると感じている。今後の練習では、より実践的なシナリオを取り入れ、試合中に対応力を発揮できるようにしたい。
ゴルフにおける「ショットの精度」は、単に技術的なスキルだけでなく、精神的な集中力や経験値によっても左右される。練習場でどれだけ精度を高めても、それを試合で発揮できなければ意味がない。だからこそ、練習場での精度向上とともに、試合経験を積み重ねることも大切だ。
小西プロの「飛んで曲がらないドライバー」のような武器を持ちたいものだ。
競技ゴルフでは「飛距離」より「ショットの精度」が大事だと感じている。 これは決して派手ではない地道な努力の積み重ねだが、その結果がスコアに反映される瞬間こそ、競技ゴルフの真髄だと感じている。
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