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Vol.30 月例杯=安定したスコアを出すために気を付けていること

執筆者の写真: 園部貴弘園部貴弘

月例杯に出場するようになり、最初に感じたのは「普段のラウンドとは別物だ」ということだった。同じゴルフをしているはずなのに、スコアはなかなか安定しない。良いときは80台が出ても、翌月は100を超えることもあった。この「競技ゴルフ特有の波」をどう克服するかが、月例杯で安定したスコアを出すための鍵だと思っている。



安定したスコアを出すためには、まず「戦略を立てる力」が必要だと思う。 月例杯では、スコアを競うだけでなく、ハンディキャップの調整やコース攻略が大きなポイントとなる。僕が心掛けているのは、各ホールで「何を避けるべきか」を明確にすることだ。



たとえば、イーグルレイクゴルフクラブの4番ホール。ほとんどのホールでイーグルレイクのクラブチャンピョンに教えられた「ドライバーを持て」を守っているが、さすがに4番ホールだけは、池とフェアウェイの幅が狭く、ドライバーで飛ばそうとするとリターンより、リスクが大きいと感じてしまう。だからここだけはあえて3番ウッドでティーショットを打つ。セカンドショットが難しくなるが、そのリスクの方が低いはず。そして、グリーンに乗せる戦略をとる。このように、ホール、ホールのリスクを最小限に抑えるためのプランを事前に考えておくことで、スコアが安定してくる。


次に重要なのは「リカバリー力の向上」だ。ゴルフにミスはつきものだが、その後の対応でスコアは大きく変わる。池や林に入れたとしてもパーで上がってくる力、OBに入れたとしてもボギーで上がってくる力、ボギーをとっても先のホールでバーディーで取り返せる力・・・



僕が特に力を入れているのは、セカンドショットでグリーンを外したとしても、グリーン周りでのアプローチとパッティングでリカバリーすることだ。特にアプローチでは、距離感を養う練習を毎日150~200球は行い、寄せワンの成功率を上げることに注力している。



また、パットの練習では「1メートル以内を確実に入れること」に集中している。1.5メートルのパットが決まるかどうかで、スコアに大きな差が出るからだ。これはいくつか前に書いた、「ラウンド後の居残り」と「自宅」で練習を重ねている。



さらに、「ラウンド中のマネジメント能力」も欠かせない。スコアを崩す原因の多くは、無理をしたショットや焦りから生まれるミスだからだ。

たとえば、グリーンを狙うセカンドショットでピンを直接狙うよりも、グリーン中央を目標にするほうが安全なケースが多い。僕は「リスクを取るか取らないか」をその場で冷静に判断するよう心掛けている。こうしたマネジメント力を磨くためには、小西プロとのラウンドレッスンが一番だ、ラウンド中の一打一打を振り返りながら、小西プロとディスカッションすることが効果をあげていると思う。「なぜミスが起きたのか」「次にどう対応すればよいのか」を自分の頭で考え、それにプロの視点を入れる。この習慣が、スコアの安定につながる。


月例杯でスコアを安定させるために気をつけていることは、特別な才能や派手なショットではない。コース攻略の戦略、ミスを最小限に抑えるリカバリー力、そしてラウンド中の冷静な判断力。これらを積み重ねていくことで、スコアは自然とまとまって行くように感じている。


僕自身、まだまだ挑戦の途中だが、少しずつ手応えを感じている。

競技ゴルフをやっている皆さんにも、自分なりの「安定したスコアの出し方」を見つけてほしいと思う。競技ゴルフはゴルフの魅力がたくさん詰まっている。

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