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執筆者の写真園部貴弘

Vol.6 初ラウンド(ワイルドダックカントリークラブ)

ゴルフスクールに入って半年経ったころに、はじめてラウンドに出ることにした。

場所は茨城県にある「ワイルドダックカントリークラブ」だ。




利根川の中州にあるゴルフ場で、高低差が無くフラットだ。OBはほとんど無いが、場所柄「水」が多く、18ホールの内15ホールで池やクリークなど「水」が絡んでくる。また、バンカーの数も64個と、そこそこの数がある。コースレートは、72.8。 見た目は綺麗だが、決して初心者向きでは無いような気もする・・・




このときのラウンドは、スクールの「マンスリーイベント」だ。

スクールが月に4回ある。ただし、月によっては5週目があるところがある。その日は、通常のスクールではなく、担当プロと一緒にラウンドするイベントになる。

募集人数は、6名。これは、前半3名+プロ1名。後半別の3名+プロ1名と9ホールをプロと回り、9ホールをスクール生3人で回るというものだ。


どんな方と組になるのか。ドキドキしながらカートに行くと、僕より少し年上の夫婦。僕より、かなり上手な雰囲気だ。挨拶をするが、なんとなく返事を返されるだけ。近寄りがたい雰囲気があり、基本は夫婦同士で話をしているので、なかなか会話のタイミングが掴めない。初ラウンドでいろいろテンパっているのに、かなり過酷な状況だった。

それに、「後半にプロが帯同する」という順番だったので、最初のハーフは僕とその夫婦だけ。こっちはまったくの初心者・・・さて。




スタートの時間になった。INスタートなので10番のティーグランドに立つが、かなり緊張しているので、何が何やら。夫婦はさっさとドライバーでかっ飛ばす。もちろん、こっちの面倒を見てくれるわけでないないので・・・・なんとなく事前学習していた「スタート」を思い出し、ボールをティーに置く。


しかし、ドライバーなんてまともに打てる訳でも無く、FWもUTすらも打てない。そこで、初ティーショットは「7番アイアン」だった。


といっても、それでも「ナイスショット」なんて出るわけなく。チョロ+α程度。


夫婦はなんとも思って無かったかもしれないが、こっちに取っては冷たい視線で見られているようで、余計に焦る。


それでもなんとか、7番以降の番手を使い、グリーンまで行き着き、「OK」を貰える程度まで寄せて、ホールアウト。結果、パー5のところ、+6の11打。これがデビューのスコアーだ。

その後、特に会話もなく、ダボ、トリ、ダボ、ダボ・・・と続き、結果、63。



たくさんの池にやられて、いくつボールを無くしたことやら。



後半は、担当プロが帯同してのラウンドになるが・・・夫婦は相変わらず、僕とは話そうとせず、夫婦同士、それと担当プロとだけの会話。なかなか、冷たい空気が漂う中での後半スタート。


プロに指導を受けながら、なんとかダボスタート。この感じで行けるかと思ったが、トリ、トリ、+5、+5と、雪崩のようにスコアーは崩れ出す。


この半年、何の練習をしてきたのやらと、ホールが進むごとにだんだん気が重くなってくるのが分かる。やはり若くはないのだから、半年程度練習したとしても、すぐに上手くなるわけは無い。やっぱり、半年でラウンドに出るのは早すぎたのか。。。


後半はさらに悪く、64。トータル127が、僕のデビューラウンドでのスコアーだ。


なんだか、ゴルフがつまらなくなってくる。

デビューなんだからこの程度のスコアーが当たり前のはずではあるが、練習場でしっかりと練習した感があったので、自分なりにはもっといいスコアーが出ると思っていた。

そのスコアーの悪さがつまらない一番の原因ではあるが、、、、組み分け一つにしても、僕がデビューの初心者だと分かっているのだから、前半にプロが回るなり、面倒見のいい人と組ましてくれればいいものをとのスクールや担当プロへの不満もいっぱいだ。


まぁそれでも、どのようなゲームでも、ある程度上手ならないと楽しみなんて無いと言うので、そのときの勢いでやめることはなく、また淡々と練習場のレッスンに通っていた。


そして、2回目のラウンドは、数ヶ月後のマンスリーイベントで「取手桜ヶ丘ゴルフ倶楽部」に行った。

そこでは同組の方もよい感じで、なんと前回から急成長し108で回ってくる事ができた。前半はちょっと叩いたところも合ったが、後半はボギーとダブルボギーだけ。



「もしかして、100切りなんて簡単なのでは?あと数回ラウンドしたら行ける。もしかして、次のラウンドで?僕はゴルフ上手いかも」と思ったが、それが間違いの始まりだった。

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