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執筆者の写真園部貴弘

Vol.15 小倉さんのクラブフィッティングを受ける

ゴルフは、「道具」を使うスポーツ。

なので、スコアーにこだわるのなら、「道具」にもしっかり気を配りる必要がある。

現在の僕のクラブは、ドライバーからパターまで14本全てが、フィッティングを受けたり、オリジナルで調整してもらった、道具のプロが見立てた「園部が一番スコアーを出せる道具」になっている。


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ゴルフを始めた頃は、「誰かから貰った」「ショップで格安だった」でいいと思う。 すぐに辞めてしまうかもしれないし、何が合うのかわからないだろうから。ショップの店員に聞くか、ゴルフをやっている人が回りに居るならその人に聞くか。


でも、1年ぐらいやっていると、「スイング」は固まってくる。だからゴルフを始めて1年経ったら、クラブフィッティングを受けてみることをお薦めする。


もちろん、趣味の一つなので、「◯◯プロが使ってる」で選んだり、見た目とかブランドで選ぶのも一つだが。スコアーにこだわるなら、やはり「自分に合ったモノ」を使うのがいい。


人間は器用なので、自分の身体に合わないクラブであっても、「そのクラブに自分を合わせてしまう」。そうすると「自分の身体に合わないスイング」が身につき、結局、無理が来て、伸び悩んだり故障したりする。

昭和の時代だったら、「道具に身体を合わせろ」だったが、今はそんな時代では無い。選択肢もいっぱいあるのだから「身体に合った道具を使う」が正しいと思う。


僕がクラブのフィッティングを受けたのは、2020年10月。


ちょうど、80台を初めて出したあたりだ。

スクールで習っていて、ラウンドは数をこなしているが、なんだか成長しなくなってきたと感じていたので、その打開としての情報を集めていたところ引っかかったのが「フィッティング」だった。

ゴルフを始めたのは2018年9月なので、フィッティングを受けようと思うまで2年かかった。



サイトで「クラブフィッティング」を探すと、自宅の近くに1件あった。普段通っていた練習場からも5分程度の距離だ。


ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店


住所 千葉県八千代市緑ヶ丘西1-5-3

     ユニオンゴルフメインフィールド内

電話 080-3013-3636

営業時間  10:00-19:00

定休日 水曜日・木曜日



さっそく電話をしてみた。「フィッティングを受けたいのですが」。


それが、小倉勇人さんとの出会いだ。


僕の現在のクラブセットはドライバーからパターまで、すべて小倉さんの見立てで組んである。ゴルフをはじめて4年で70台を出せたのも、ここしばらくは80台で回り続けられるのも、つい先日、人生で初めてイーグルを出せたのも、小倉さんが、僕のために見立てて組んだ道具のおかげというのも大きい。



ゴルフライター、クラフトマン、クラブフィッターと、数々の顔を持つ小倉さん。

“QP”の愛称で知られる関雅史プロの元でフィッティングを学び独立。ギアオタクのゴルフ工房の店長として、またYouTube番組「スポナビgolf」をはじめメディアでのギア解説、執筆などを行っている方だ。



といっても、そんなことは全く知らず、「とりあえず、クラブを見てくれる人」との認識で、工房を訪ねた。あとから仲間に「有名な人だよ」「いいなぁ、小倉さんに見て貰えて」と言われたが・・・知らないものは知らないのだから仕方ない。



予約した時間にゴルフフィールズにいくと、小倉さんが笑顔で迎えてくれた。それだけで一安心。まだまだゴルフをはじめて2年の僕が、「フィッティング」というのはかなりハードルが高く感じられたが、小倉さんの気さくな対応で、一気に気持ちが楽になった。


最初は、ヒアリング。ゴルフ歴だとかなんだとか。その後「しばらくウォーミングアップで打ってて下さい」と言われた。僕がウォーミングアップをしている間に、小倉さんは僕の現在のクラブを調べていた。そして、一通り身体が動くようになった頃、「では打ってみて下さい」と。

(僕が打っている時の写真は無いので・・・小西プロの時の写真)


さすがに、緊張する。「見られている」と思うと、なかなか上手く打てない。でも、そういうときこそ、クセが強くでるのかもしれない。「大丈夫ですよ」と言われながら、何球か打つ。そして・・・データを見ながら、「こういう傾向です」というのを教えてくれた。



そして、フィッティング。同じヘッドにいろいろなシャフトを付けて、打ってみる。どのシャフトが打ちやすいか、打ちにくいか。そんな「感覚」と、弾道計測器の「データ」と、小倉さんの「目」で、僕のスイングをチェックしていく。

40分ほど、打ってみたり、話をしてみたり。そして結果が出てきた。


「これが僕に合うやつか・・・」といっても、ぶっちゃけよく分からない。今でこそ、シャフトにもそれなりに詳しくなったが、当時は「dynamicgold」と言われても「???」だった。

そのため最初に提案されたスペックは「無理」だと思い、少し軽くしたものを自分で中古ショップで買いに行ったり、ちょっと違うものを小倉さんに持ち込んでリシャフトしてもらったりしたが・・・何回かの作り直しを経て、結局、今のセットは、小倉さんが最初に提案してくれたものだった。


間違いなく僕にぴったりであり、僕のための道具になった。余計な遠回りをせず、最初から言われたものを信じて使えば、無駄をしなくて済んだのだが、まあそれは無駄をしたから分かること。勉強になった。


小倉さんのフィッティングで良いのは、「フィッティング」として代金を払っているので、「無理に自分のところで買わせない」「メーカーに縛られない」だと思う。

実際僕も「このスペックで、こういう条件のものだから、中古で探してきたら良いよ」とスペック表を渡されて言われた。だから今のセットのうちFWとUTは、中古で買ってリシャフトしたものだ。



フィッターにもいろいろいるし、それぞれの考え方があるので、「誰に見てもらっても同じ結果が出る」と言うことはない。


・メーカーのフィッターだと、選ぶ道具は、そのメーカーに限られる

・ショップのフィッターだと、選ぶ道具は、売りたいもの、ショップで扱っているものに限られる

・工房のフィッターだと、選ぶ道具は縛られないが、個人の力量が大きく影響する・・・


その違いを最初から知っていた訳では無いが、工房のフィッターを選んで正解だったと思う。小倉さんのゴルフフィールズは、マスダゴルフのショールームも兼ねているが、それだからといって、マスダゴルフのクラブを勧めるわけでもない。本当に「マスダが使いたい」という人にだけに作っている感じだ。



また、フィッティングしお薦めの道具を作った後に、気をつけなければいけないのは「フィッティングした道具は、すぐには使いこなせない」ということ。


僕も今の道具、「マスダのファストマッスル」を中心としたセットに変えたとき、「マッスルバック」という事もあって、全く打てなかった。そのため、アコーディアのグループレッスンをやめて、小西プロのプライベートレッスンに変更し、しばらく競技に出るのも休んだほどだ。そして3ヶ月ぐらいして、ようやく自分の身体に馴染んできたような気がした。

それほど「身体の動き」を修正するのは時間がかかるものだ。


それなのに、数回振っただけ、数回ラウンドしただけで「合わない」と言って、フィッティングしたクラブを投げ出すのは実にもったいない。


もともと、自分に合わない道具を使っていて、それに身体が慣れてしまっているので、「正しい道具」を選んでも、最初は違和感しかないのだ。

「重い」「軽い」、「フリ心地が悪い」「上手く当たらない」「思ったより飛ばない」・・・いろいろあるが、それは当たり前。それを克服出来るかどうかが、自分に本当に合った道具を使いこなせるかどうかの境目だと思う。


ゴルフは道具を使うスポーツだ。 1年以上やっているのなら、「フィッティング」を受けてみた方がいい。

飛躍的に成長できるキッカケになるのは、間違いない。

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