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Vol.18 小西プロのレッスン。最初に言われたこと

2022年1月から、小西勇輝プロにゴルフを習うことになった。

小西プロも2022年1月から、正式に「PGAティーチングプロ」を名乗れるようになった。



もっとも、僕にとっては「小西くん」で何も変わらないが。


ゴルフを習うにあたって、小西くんから、「3つの事を了承して欲しい」と言われた。

それは・・・



1.いままで3年間習ってきた事を、すべて忘れる。


いきなり、何を言うんだと思った。

40台後半でゴルフを始めたため、我流では上達しない。だから、基礎を身につけるため、最初の1振りのスイングから、レッスンを受け出したというのに、それを「忘れろ」とは。それに、今までのやり方でも、月例のBクラス優勝、そしてハンディキャップ14までなったというのに。


「園部さんのスイングは、流行のシャローイングもどきであって、このままそれを続けても限界が近いです。シャローイングはそれからやり出すのでは無く、オンプレーンの一般的なスイングをやっていった結果が、シャローになってくるというものです」というのが小西くんの説明。


僕が習いだした2018年ごろは、「目指せキャメロンチャンプ」とう流れがあり、三嘴プロほか多くのレッスンプロが「これが最新のスイングだ」とシャローイングがもてはやされていた時期だ。




そのブームにのって僕の指導をしていた練習場のティーチングプロが、僕らレッスン生に教えていた。もっとも、そのティーチングプロ自身が、まだYouTubeなどで学びながらの指導だから、なにか確証があって始めたわけではなく、長年同じ事ばかり教えている人にありがちな「自分が飽きているから、何か新しいモノを取り入れる病」だったのだろう。ちょっと囓ったものが、実を結ぶことなんてそうそうない。結果、そのプロから習っている古いゴルファーは、みんな「壊された」といって離れていった。


だから、最初は、「シャローイング」をやめて「オンプレーンの一般的なスイング」を身につけるところから始めることになったとき「ありえない、いい加減にしろ」と思ったが、今では、シャローイングを辞めて一般的なスイングに戻した事を小西くんに感謝しなきゃと思う。



2.今までのクラブは、触らない。


スイングの修正というのは、ようは「いままで気持ち良く振っていた振り方を辞める」ということだ。そのため最初、新しいクラブは「違和感」しかない。言われてみれば当たり前だが、実際、自分の身に降りかかってみると、修正途中はなかなか苦痛だ。クラブは重いし、気持ち良く振れないし、当たっても飛ばないし、ミスショットすると痛いし・・・何一つ良いことなど無い。

(2023年12月現在の僕のセット)


それを我慢出来ず、「元のクラブ」を触ってしまったら・・・それがスイング修正を全て台無しにするだけでなく、元のクラブに戻ろうとしても、もう新しいスイング要素が入ってきているから完全には戻りきらない。結果、新しいクラブも元のクラブも「上手く使いこなせない」状態になってしまう。


特に小倉さんのフィッティングは、基本「重い感じがするクラブ調整」だ。



今の流れは、年を取ってスイング力が落ちると、軽いクラブに変えてスイングスピードを速めるという流れが主流ではあるが、小倉さんは、そうではなく「18ホール振れるクラブで一番重いモノ」を進める。なぜなら、軽いモノ軽いモノに行くと、筋力がどんどん落ちてしまう。その結果、ゴルフ寿命が短くなる。また、質量が多いほど、エネルギーが多いので、実際は重めを振った方が、よく飛ぶということだ。

ただ、重いのと軽いのが、目の前にあると、人間は基本的には「楽をしたい」と思うので、軽いモノが「良い」と思ってしまう。せっかく、新しく調整したのに、元の軽いものを手にしたら、すぐに戻ってしまうので、それもダメということだった。



3.最低3ヶ月は、スコアーが作れずボロボロになると覚悟する。


物事を習慣化するには、時間がかかる。

勉強、日記、読書など「行動に関わる」ことの習慣化は約1ヶ月。運動、早起き、禁煙など「身体のリズムに関わる」習慣化は3ヶ月、ポジティブ思考、完璧主義の脱却など「思考に関わる」習慣化は、6ヶ月かかると言われている。

なので、ゴルフのスイング作りには、「最低3ヶ月かかる」というのだ。


実際、クラブをマスダのファストマッスルに変えて、小西くんに習い出すまえの2021年11月から12月は、90台で回っていたのが、2022年1月からずっと100を切る事がなくなってしまった。



次に100が切れたのは、ちょうど、3ヶ月経った4月9日のことだった。しかし、それからはたまに100を越える事があるが、ほとんどは90台。たまに80台がまざるようになってきた。

そして、小西くんに習いだして8ヶ月後の2022年8月7日、ホームの「イーグルレイクゴルフクラブ」で79というスコアーを出すことができた。




今までの習慣を変えるのは、生半可な気持ちではできない。

習慣づけが3ヶ月とみた場合、1日~22日が「反抗期」、23日~68日が「不安定期」、そして60日~90日が「倦怠期」、これらの時期に挫折してしまう人がほとんどだ。すべての期間を乗り越えてきた数パーセントの人だけが、「習慣を変える」のに成功する。



僕は小西くんの指導のおかげで、ゴルフの習慣を変えることに成功した。

2023年12月の現在、直近30回のラウンドでベスト81、平均91。もちろん100を叩くことはまずない。

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